高齢者が増えていく現実に伴って、医療関係の仕事の中で資格を取得する人が増加傾向にある資格があります。運動機能の維持、回復を手助けする仕事である理学療法士の資格です。目指す人が多い理由としては、給料が安定しているということが挙げられるのではないでしょうか。また、受験をして受かった人の比率を見てみても、ほぼ90%以上の比率で合格者が出ています。取得しやすい資格ということもあるのかもしれません。ですが、理学療法士さんというのは、これからの社会の中でとても重要な役割を担っていると感じました。
高齢者となっても、普段から気を付けて身体を動かす習慣を持っている人は、そうでない人に比べれば身体機能の衰えも緩やかだと思います。しかし、年々、面倒になっていく事柄が増えてしまうのも事実です。大家族で自分が年老いていながらも何かしらすることがある、という人の方がいつまでも元気でいられるのかもしれません。子どもが成人して家を出て、夫婦二人になり、そのうちにパートナーがいなくなった時、世話を焼く必要もなくなります。自分だけのために、料理をしたり、掃除をしたりするのはとても億劫なことなのです。人のためだからできることが意外に多いのです。外で楽しみを見つけられない高齢者は家に閉じこもりがちになってしまいます。孤独死、というのも問題になっています。長生きするにも、健康で動けることで楽しみをたくさん見つけられます。身体的なサポートに加えて、引きこもってしまわないような精神的サポートも求められていくかもしれません。